ただし、ITツールはあくまでも道具。最大の効果を生むためには、患者さんの困り事をしっかりと察知し、問題解決を目指す診療パートナー(看護師や理学療法士など有資格者)が不可欠です。ちなみにそれは誰のためのパートナーかといえば、患者さんやご家族であり、また地域の訪問看護ステーションやケアマネジャーさんです。
最近、院内で改めて取り組んでいるのは、正しい言葉で人に伝えるということです。日本人なら日本語が話せて当たり前と考えるかもしれません。
しかし実はきちんと日本語を話すことができる人と、できない人との間では開きがあるものなのです。経営者や管理職の方などは経験があるかと思いますが、日頃からスタッフに対して、「相手に伝わる日本語」を話すことを求めています。
たとえばあやふやな報告をしてきたら、それを修正し、誰が誰になにをして、いつどうなるかを整理してもらう。主語を省かず、述語もしっかりと伝える。だから「てにをは」をきちんと使うことを意識しています。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと