独白 愉快な“病人”たち

大腸がんと闘う漫画家ひるなまさん「検査画像の“サイン”にピンときました」

ひるなまさん(自画像=本人提供)

 この経験を本にすることが治療を乗り越える前向きな原動力でした。むしろ「本にしてやる」という気負いがなければ、前向きに乗り切れなかったかもしれない日もありました。

 今の生きるモチベーションは、正直なことを言うと「おいしいゴハン」です! 元気なうちにこの世のおいしいものは思いつく限り食べつくしてやるぞと思っています。最近、おいしいと思ったのは友人が送ってくれた「粕取り焼酎」。はい、お酒も飲んでます!

(聞き手=松永詠美子)

▽ひるなま 生年月日非公開。印刷出版の仕事をしながら趣味で漫画を執筆。2019年に「陰の間に花」(芳文社)でBL漫画家デビュー。20年から「末期ガンでも元気です~38歳エロ漫画家、大腸ガンになる」とした闘病の記録をwebコミック「COMICポラリス」で連載スタート。21年に書籍化(フレックスコミックス)された。

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