歯を残す「根管治療」は3つの機器が揃った歯科医院で受けたい

写真はイメージ

「細菌に感染した部分の神経をすべて取り除き、患部を洗浄・消毒して細菌が限りなくゼロに近い状態に戻してからかぶせ物で蓋をして再感染を防ぎ、歯を残すことを目的に行うのが根管治療です。虫歯が深すぎて削ってから残せる歯の部分がほとんどなかったり、根管治療では手に負えない状態で、歯の再植などの外科的歯内療法も難しい場合、最終手段として抜歯が検討されるケースが散見されます。ですから、根管治療は虫歯になった歯を残すための“関門”にあたる治療といえます」

 虫歯ではなく、重度の歯周病で歯を支える骨が溶けてしまっているような場合は抜歯が選択されるが、これは違う疾患の話になる。つまり虫歯では、きちんとした根管治療が適切に行われれば、歯を失わずに済むのだ。

 とはいえ、保険点数が低いこともあって、しっかりした根管治療を行っている歯科医院は多いとはいえないのが現状だという。

2 / 4 ページ

関連記事