病気を近づけない体のメンテナンス

歯(下)虫歯が多い人に共通する「3つの悪食習慣」 3万人を治療した歯科医が教える

写真はイメ―ジ

 とくに夜遅く食事をするのはよくない。経験上、夜8時以降に食事をしている人は、歯が折れたり、ヒビが入っている人が多くいるという。

「夜8時以降に食事をすると、夜中、寝ているときに低血糖を起こします。すると体内では血糖値を上げる作用のあるアドレナリンというホルモンが分泌されます。アドレナリンは『闘争のホルモン』なので、体にギュッと力が入ります。それで歯をくいしばるため、歯が折れたり、ヒビが入ったりするのです」

 小峰院長は、基本的に1日1食の食生活を心掛けているという。朝は消化管を休める時間なので、体を温める作用がある温かい紅茶を飲むだけ。どうしてもお腹がすいているときだけ、新鮮なフルーツを2~3切れ食べる。

 昼は本来、食事をするにはふさわしいゴールデンタイムだが、食事をすると午後から眠くなるので、できるだけ食べないようにしている。食べるとしたら好物のソバをつまむ程度という。ソバは食後の血糖値の上昇度を示す値の「GI値」が比較的低い食品なので、血糖値スパイクが起きにくく、眠くならないのだ。代表的な食品のGI値は次のようなものだ。

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