時間栄養学と旬の食材

ハスカップは「不老長寿の妙薬」鉄・カルシウム・ビタミンが豊富

ハスカップ

 北海道の特産品でもあるハスカップは和名で「クロミノウグイスカグラ(黒実鴬神楽)」とも呼ばれます。ブルーベリーのような色(青紫色)に丸みを帯びた円すい形の果実です。

 品種によっては赤色や黄色の実をつけるものもあり、甘酸っぱくも苦味や酸味が入り交じった特徴的な風味が面白く、酸味が強いためジュースやジャムなどに多く利用されています。

 ハスカップという名前は北海道の先住民族アイヌ民族の言葉「ハシカプ(枝の上にたくさんなるもの)」が由来となっているほか、「エノミタンネ(細長い実)」に由来して「ユノミ」という愛称で呼ばれることもあるそうです。

 古くから「不老長寿の妙薬」「幻の実」として、アイヌ民族が冬季の保存食として利用したり、体を軽くし、不老不死に役立つ果実として、特に心臓の弱い人や、貧血、冷え性の人に良いと民間治療にも用いられていたといいます。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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