2年間にわたる調査期間中に、フレイルを発症していた被験者は34人でした。解析の結果、「タ」の発音回数とフレイルの発症に統計的にも有意な関連性を認めました。1秒当たりの「タ」の平均発音回数は、フレイルを発症していない人で6.3回でしたが、フレイルを発症した人では5.9回でした。
1秒間に「タ」を6回以上発音できない人はフレイルになりやすいことが示唆されています。論文著者らは「舌の動きがフレイルをもたらすメカニズムは完全に解明されていないものの、舌の動きが悪くなることで、食事の摂取が適切に行われず、低栄養状態がフレイルをもたらしているかもしれない」と考察しています。
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