科学が証明!ストレス解消法

好きな人とは横並びで同じ行動を 対面よりも親近感アップ

写真はイメージ

 感情というのはとても大切です。何を当たり前のことを──と思われるかもしれませんが、「優勝してうれしい!」と「足をぶつけて痛い!」という顔写真だけを比べると、実は同じ表情をしていたりします。

 喜びの表情と苦痛の表情は最終的に変わらないといわれ、気持ちを相手に伝えるには、全身で表現することが大切なんですね。

 人間には共感力の神経とでも形容すべきミラーニューロンという神経細胞があるといわれています。事故の映像などを見て、こちらまで「痛い!」と感じてしまう現象も、ミラーニューロンによるもの。一緒に楽しんだり、落ち込んだりするのも同様だと考えられています。

 たとえば、恋愛に悩んでいるなら、ミラーニューロンの効果を利用してみるのもひとつの手でしょう。同じ行動によって親近感が芽生えやすくなるともいわれているので、好きな人がパスタを頼んだら、自分も同じものを頼んでみる。たったこれだけで、人は親近感を抱くといわれています。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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