実験では4人の参加者に、笑える娯楽作品と泣ける感動作品を見てもらいました。その際、うち2人には「感情を表に出してください」、残りの2人には「感情を表に出さずに見てください」と指示をしました。その上で、観劇の全員の表情をカメラに収めました。
観劇後、約150人の学生に、「笑える娯楽作品または泣ける感動作品を見ていた」という情報を与える、与えないにかかわらず、感情を出さなかった2人に対するイメージは厳しいものがあったといいます。「社交的に見えない」「自分とは合わなそう」「不安そうに見える」など散々な印象を与えてしまったほどです。
押し黙ってクールに振る舞っても、他者が「あの人はクールだ」と判断するとは限りません。八方美人が他者から疎まれやすいのも、本心が見えないからこそ。気持ちを表に出すことは、立派な正攻法ですよ。
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