■効果が不十分な場合、2剤、3剤と薬を増やすが…
一般的に、高血圧の薬はこれらの中からまず1剤が処方されます。ACE阻害薬とARBは同系統の薬なので、「ACE阻害薬またはARB」「利尿薬」「カルシウム拮抗薬」の3パターンのどれかになります。
それで効果が不十分であれば、2剤、3剤と薬を組み合わせていきます。「ACE阻害薬と利尿薬」「ARBとカルシウム拮抗薬」「利尿薬とカルシウム拮抗薬」「ACE阻害薬と利尿薬とカルシウム拮抗薬」といったようにです。
ところが、どの薬にどの薬を組み合わせるかについては、特に根拠なく行われているケースが少なくありません。
これが問題。というのも、高血圧には血管が収縮するタイプと、血液が増加するタイプがあり、どちらに属するかで合う作用機序の薬が違うから。自分の高血圧のタイプに合致していない薬が処方されていれば、きちんと薬を服用していても、血圧が十分に下がらない可能性があります。
進化する糖尿病治療法