まぶたの重だるさ、頭痛、肩凝り…原因は「眼瞼下垂症」かもしれない

「腱膜前転法」の手術前(上)と術後6カ月(下)/(古田淳院長提供)

 治療は、二重の線に沿ってまぶたを切開し、はがれた腱膜を瞼板に再固定する「腱膜前転法」が一般的。まぶたの下がりが強い重度の眼瞼下垂症では保険適用となることが多い。

「腱膜前転法の手術を行うと、眉と額を上げて目を開けなくても簡単に目が開くようになりますが、眉と上まぶたの皮膚が下がってきます」

 目と眉の距離が短い人や皮膚がたるんでいる人は顔が変わり、不自然な印象になることもある。

「まぶたの皮膚は、まつげに近いほど薄く、眉に向かうほど厚くなっています。たるみを取るためにまぶたの皮膚をたくさん取ってしまうと、薄い皮膚と厚い皮膚が縫い合わされ、どうしても術後が不自然な顔になってしまうのです」

 その「不自然さ」を解決するために、ここ数年多く行われるようになったのが「眉下切開法」だ。眉下の厚い皮膚を切ってまぶたの皮膚を引き上げる。薄い皮膚の面積が多くなるため、若い頃のまぶたに近くなり、「不自然さ」も少なく、「若くなった」と言われることも。

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