認知症を予防する補聴器のすべて

「どんな調整をしたか」「改善度は?」補聴器の購入前に確認を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 近年、補聴器の普及に伴い各種のトラブルが国民生活センターに多く寄せられ、注意喚起が行われるようになっています。

 訴えは、十分なお試し期間がなく、適切な説明を受けないまま契約してしまったというものが大半です。補聴器が必要な聴力レベルでないにもかかわらず、「このままだと認知症になる」と不安をあおられ、十分な検討時間がないままに購入してしまったという訴えもあります。

 また最近は通信販売の増加で、「使ってみて合わなかったけど返品できない」「返品したいが電話がつながらない」といった相談も寄せられるようになっていると聞きます。

 実際に当社に相談に来られるお客さまの中にも、冒頭に紹介したような内容の相談の他に、「調子が良くないので、お店で調整してもらったら、店内では良いと思ったけど、家に帰ってみると聞こえづらくなる」「何回か調整してもらっているが、『これが〇〇さんの聞こえに合っています』としか言われない」などの不満をぶつける方も少なくありません。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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