前立腺がんは50歳代から急増する 家系に患者がいる人はリスクが2~5倍

男性のがんの中で最も多い(C)日刊ゲンダイ

「50歳でまず受け、もしPSAが4以下なら年1回、PSAが4を超えているなら半年に1回、検査を受けてください」

 前立腺がんは男性ならだれでも発症するリスクがあるが、特に父親や兄弟に前立腺がんを発症した人がいる人は要注意だ。リスクが2~5倍高くなるとの報告がある。検査は泌尿器科のほか、内科でも受けられる。

■前立腺肥大だと思ってもがんを疑う

 前立腺肥大と前立腺がんは発症リスクが増す年代が同じ。前立腺肥大だと思っていたら、実はがん……ということは往々にしてある。

「年を取ったらトイレが近くなるのは仕方ない、と思って放置するのはやめてください」

■健診の項目にPSAはない

 健診を毎年受けていても、PSAはチェックできていない。

「PSAは健診の項目にないので、自ら受けに行かなくてはなりません」

 前立腺がんでも、健康で長生きできる可能性はある。それを実現させられるかどうかは、自分次第だ。

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