健康マーカーを知る

血糖値(下)糖質を抑えておいしい脂とタンパク質を食べる

ひと回り小さいお茶碗を使うのもいい

ズボラでもラクラク!薬に頼らず血糖値がぐんぐん下がる!」(三笠書房)の著者で、「芝浦スリーワンクリニック」(東京都港区)の板倉弘重名誉院長が言う。

「『ダイエット』=『我慢』と思いがちですが、それは間違いです。むしろおいしいものをたくさん食べることが、健康的なダイエットにつながるのです。『ダイエット』=『我慢』と連想する一番の理由は、カロリーを減らそうとするからです。カロリーの高い食品とは、タンパク質と脂質。ようするに、肉と脂です。これこそがおいしいわけです。健康的なダイエットのために減らすべきなのは、肉でも脂でもなく糖質なのです」

 糖質を減らしてタンパク質中心の食事がいい理由は、肥満解消以外にもある。筋肉をつくる栄養源である肉、卵、魚、乳製品などの動物性タンパク質は、糖代謝と深い関わりがあるのだ。体中の筋肉には糖を貯蔵する大きな能力があり、しっかり筋肉がついていれば、糖代謝がよくなり、食後に増えた血糖をスッキリと減らすことができるというわけだ。

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