2021年7月1日から2022年2月17日までの間に行われたこの研究では、ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの有効性が検討されました。対象となったのは、米国の小児病院に入院した5~18歳の2812人で、このうち5~11歳に対するワクチンの有効性については、新型コロナウイルス感染症で入院した267人と、新型コロナウイルス感染症以外の理由で入院した270人が対象となっています。
被験者のワクチン接種状況を調査し、入院リスクとの関連性を統計的に解析した結果、ワクチンの接種は、新型コロナウイルスに関連した入院を68%低下させることが示されました。論文著者らは「子どもに対するワクチン接種は、新型コロナウイルス感染症による入院リスクを3分の2減少させた一方で、重症感染者の多くはワクチンを接種していなかった」と報告しています。
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