子宮頸がん発症予防のワクチン接種は本当に必要なのか? 4月から定期接種が再開

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「諸外国ではHPVワクチン接種がかなり進み、子宮頚がんの患者数は激減しています。スウェーデンでは17歳未満で接種した場合、31歳の誕生日までに子宮頚がんを発症した率は88%減少し、イングランドでは12~13歳接種で発症リスクが87%減少している。50年後には子宮頚がんはなくなるだろうという話もあり、日本だけが“風土病”のように残っていくのではと危惧しています」

 子宮頚がん検診で早期発見すればいいのでは? という声もよくある。

 しかし、検診での早期発見は2次予防であり、治療には不正出血、妊娠時の流産、早産などを起こしやすくする面もある。子宮頚がんの1次予防は、HPV感染を防ぐこと。ワクチン接種が不可欠なのだ。

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