独白 愉快な“病人”たち

死んじゃうのかなと…ryuchellさん語るカンピロバクター腸炎の苦しみ

ryuchellさん(本人提供)

 体中の関節が痛むしんどさのピークは3日間続きました。正直、急きょ休んだ仕事のことを考える余裕もないくらいの状態で、“盛り”なしで本当に人生であんなにしんどかったことはありません。生まれて初めて「死んじゃうんじゃないか」と思いました。でも、それを過ぎると少しずつ痛みが和らいでいきました。良くなりかけたといっても、血便がいっぱい出る状態でしたけどね。

 仕事復帰できたのは1週間後でした。それも完全に治ったわけではなく、下痢は復帰後も1~2週間続きました。それでも治りは早かった方だと思います。

 でも、じつはその後も安心はできません。カンピロバクターが怖いのは、ギラン・バレー症候群の原因になる病原体であることなのです。ギラン・バレー症候群は自分の免疫が末梢神経を攻撃してしまう病気で、手足のまひをはじめ、重症化すると呼吸不全の危険もあって命に関わります。

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