認知症を予防する補聴器のすべて

補聴器を購入するなら値下げセールが行われる3の倍数月がお得

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 65歳以上におけるコロナワクチン3回目接種完了者が85%を超え(4月20日時点)、徐々に経済活動も再開。今まで控えられていたセールやフェアなどの催し物の企画が増えていくものと思われます。感染対策は変わらず行いながら、お買い物やお出かけを楽しみたいですね。

 さてそのお買い物ですが、洋服なら7月ごろに夏物、1月ごろに冬物のセールが行われます。では補聴器を買うならいつがお得かご存じでしょうか? 実は、3の倍数月がお得。具体的には3月、6月、9月、12月です。

 なぜかといえば3月3日は耳の日、6月6日は補聴器の日、9月の敬老の日、さらに12月は年末商戦のセールに加え、決算セールが実施されるからなんです。

 記念日があるとそれに向けて、補聴器の体験会や相談会が多く実施されます。そのためこの時期は、充電器が無料になったり、両耳で買うと10%オフになったり、電動乾燥ケースが無料でもらえたりというようなキャンペーンが実施されることが多いのです。

 ちなみに、耳の日の由来は「ミミ」という語呂合わせと「3」が耳の形に似ていることから日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会の提案により制定されました。ところがこの3月3日、日本だけかと思いきや、WHOによってもWorld Hearing Dayと宣言されています。

 この「耳の日」の前後には毎年、日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会主催の専門医による無料相談会が各地で開催され、「聞こえ」や「難聴」の不安や悩みの相談会に簡単な聴力検査、さらには認定補聴器技能者による「補聴器」についてのアドバイスを行う地域もあります。

 お得に買える機運が高まる3の倍数月。相談してすぐにぴったり合った補聴器が見つかるわけではないので、相談はその1~2カ月前から始めるとよいですよ。気になる方はこの機会に、耳についての相談をしてみてはいかがですか。

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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