健康に暮らすための医療関係者おすすめ「ヘルスケア商品」（下）

心電計付き上腕式血圧計「HCR-7800T」（オムロン提供）

　ゆったり、元気にストレスなしで暮らすために医療関係者から聞いたおすすめ商品を紹介する。（値段は希望価格）

■心電図もとれる家庭用血圧計

　血圧と心電図を同時に測れる機器として代表的なものはアップルウオッチだが、今年3月、オムロンから心電図もとれる家庭用血圧計が発売された。心電図といっても、どちらも心房細動を検出できる程度のものだが、脳梗塞などの予防には使えるかもしれない。

　問題はどちらがコスパがいいか、だ。アップルウオッチはウエアラブルなので、いつでもどこでも測定可能。一方のオムロンは、家庭に1台あれば家族全員が測定できる。価格はオムロンが税込み2万9800円。一方、アップルウオッチは最新のシリーズ7が同4万8800円からと高額なうえ、iPhoneを持つ必要がある。

「歯みがきティッシュ」（ビジョンタヒラ提供）

■歯磨きティッシュ

　これ1枚で水がなくても歯磨き可能な歯磨きティッシュ。歯以外にも歯茎や舌の汚れを取り除けて、口臭予防になる。シートは湿り気があり、適度な摩擦で頑固な歯垢を驚くほど除去することが可能だ。入れ歯の掃除もできる。

　同コンセプトのさまざまな商品が発売されているが、成分などより大事なのはシートの大きさ。小さいと何枚も使うことになったり、奥歯までしっかり届きにくいこともある。指に巻き付けて使えるくらいのシートがいい。

　どうしても歯を磨きたい人には、歯磨きを嫌がる幼児用歯磨きツール「baby finger toothbrush」を使うのも手だ。

「歯みがきティシュ」（ピジョンタヒラ㈱　90枚、税込み715円）。

「POs-Ca F」（江崎グリコ提供）

■歯磨きガム

　歯磨きガムというと犬や猫用を連想するが、人間用もあり、これを噛むことによって汚れ（歯垢）の除去が可能だ。

　軟らかい食べ物を好む女性や年配者は噛む習慣がないため、「開咬」と呼ばれる歯並びになりやすい。歯を噛み合わせた時に上下の前歯の間に隙間が開いて、食べ物が噛み切れないような症状を言う。前歯で食べ物を噛み切れない、サ行やタ行などの発音がはっきりしない、食べるときにクチャクチャと音をたてたり、食べ物をこぼすなどの障害が出る。

　これを予防するためにもガムが良いという。さらには、歯の再石灰化にも効果のある成分を含んでいる場合は虫歯予防にもなるし、ガムを噛む刺激で唾液の分泌も促進できる。

　おすすめは「POs-Ca　F（ポスカエフ）」（江崎グリコ㈱）。噛むたびにカルシウムとフッ素（フッ化物）イオンが口に広がる。味はペパーミント、マスカット、ストロベリーの3種類。一般用と歯科医院向けの2種類がある（写真はポスカF歯科用ペパーミント　パウチタイプ、税込み810円）。