70歳までに受けておきたい「3つの検査」 血管・脳・睡眠をチェック

簡易型PSG検査
②簡易型PSG(睡眠ポリソムノグラフィー)検査

 高齢になると睡眠が浅くなり、夜中に目が覚める中途覚醒や朝早く目覚めてしまう早朝覚醒が増える。それ自体は病気ではないが、ぐっすり眠れない悩みから睡眠障害になったり、質の悪い睡眠が続くと、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病、がん、心血管疾患、認知症、うつといったさまざまな病気のリスクが高くなる。健康長寿のためには、質の良い睡眠が欠かせないのだ。

 自分の睡眠がどんな状態なのかを測定する検査として、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)がある。1泊入院して、頭、顔、首、胸、指、すねなどにセンサーを装着したまま就寝し、睡眠中の脳波、心電図、呼吸運動、動脈血酸素飽和度といった生体活動を計測する。睡眠時無呼吸症候群(SAS)や周期性四肢運動障害などの睡眠障害の有無をはじめ、睡眠の状態も把握できる。ただし、入院が必要なので費用が3割負担で2万~5万円ほどかかるうえ、なかなか時間がとれないという人にはハードルが高くなる。

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