70歳までに受けておきたい「3つの検査」 血管・脳・睡眠をチェック

簡易型PSG検査

 そこで、まずは簡易型PSG検査を受けてみる手もある。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏は言う。

「レンタルの装置を使って自宅で行う検査で、就寝時に手首、指、胸にセンサーを装着するだけです。原則として保険適用で、費用は3割負担なら3000円程度です。睡眠中の呼吸や心拍数、酸素飽和度を測定し、AHI(1時間当たりの無呼吸と低呼吸の合計回数)が40以上あればSASと診断されます。簡易型といっても、一部メーカーの装置は、レム睡眠とノンレム睡眠の割合など睡眠のリズム、どんなタイミングで目が覚めているかといった睡眠の深さ、睡眠中の体の向きも調べることができます」

 検査で自分の睡眠のどこに問題があるのかがわかれば、必要ならばCPAPや薬物による治療で改善が見込めるし、そうでなくても質の高い睡眠のための食事や運動といった生活習慣を見直す対策ができる。

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