「アルツハイマー病は脳ドックで使われるMRIで脳萎縮が見つかる段階からの対策では不十分で、脳萎縮が出てくる前に対策を講じたい。そのためにはいかに早くアミロイドβの蓄積を発見するかが重要なのです」
アミロイドPET検査では、アミロイドβに集まる性質がある薬剤を注射し、時間を置いてPETで脳を撮影する。すると、アミロイドβがたまっている部分が映し出される。
アミロイドβの蓄積が見られれば、認知症の発症に関係しているとのエビデンスがあるリスク因子を除外し、脳の健康を保つための運動や食事といった改善策を打てる。
現時点では保険適用外なため検査の費用は約30万~60万円前後と高額だが、毎年MRI検査を受けている人にはより有意義な将来への投資と考えてもいいだろう。