「①は感覚神経が刺激されて生じる痛みで、けがや感染症による炎症など急性の痛みなどがこれに当たります。目の病気で言えば霰粒腫、角膜炎、強膜炎、急性緑内障、視神経炎などです。高齢者に多いのは結膜弛緩症です。顔のシワと同じように白目の表面を覆っている結膜が緩んで、こすれることで生じます。非ステロイド系鎮痛剤が有効です」
②は神経の圧迫など感覚神経自体の傷害で起こる痛み。ジンジンとした鈍い痛みと感じられ、慢性的疼痛や難治性疼痛に進行しやすい。代表的なものに、帯状疱疹治癒後の神経痛、ドライアイ症候群の眼痛などがある。非ステロイド系鎮痛剤は効きづらい。
③は精神的ストレスなど心理社会的要因によって起きるとされる痛み。身体的な支障が見つからないため、受診しても原因がわからず治しづらい。かつては「身体表現性障害」という言葉が使われていたが、いまは「身体症状症」という言葉が用いられているという。
60歳からの健康術