時間栄養学と旬の食材

イワシは生活習慣病やアルツハイマーの予防に役立つ

イワシ(C)日刊ゲンダイ

 マイワシはかつお節のうまみ成分でもあるイノシン酸を豊富に含む魚で煮干しとしての利用がありますし、ウルメイワシは脂が少ないので干物に加工されることが多いです。

 カタクチイワシは傷みが早いためイリコやシラス干しなどに利用されています。アンチョビーも、カタクチイワシをオリーブオイルと塩で漬けたものです。

 最近の研究では生活習慣病やアルツハイマーの予防に効果があることがわかっています。

 ラットの実験ですが、メタボリックシンドロームに伴う血糖値異常の改善効果や、イワシオイルを摂取させることで悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる効果が報告されています。

 さらにイワシにはコレステロール値を下げ、動脈硬化、高血圧予防効果があるタウリンや、血圧を下げる効果があるとされるイワシペプチドが含まれています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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