認知症を予防する補聴器のすべて

テレビや電話の音が聞こえづらい…音を聞きやすくする機器で改善

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただ、これらの機械を四六時中持ち運びながら会話をするのは現実的ではありません。

 外出先で人と話したり、後ろから不意に話しかけられたときに反応できなかったり、後ろから車が来ていることにも気づかないようになってくると、やはりいまのところ自分の耳につける補聴器がベストではないでしょうか。

 ただ補聴器は安価なものではありませんし、本欄で何度もお伝えしているように、つけてすぐ聞こえるようにはなりません。

「出費」と「トレーニング」という二重のハードルを乗り越える必要があるわけです。それでもそれを乗り越えた後には、これまでの生活の不自由さや不便さから来る後ろ向きな気持ちからも解放され、もっといろんな人と話したいと思うことでしょう。

 いま一度自分が困っていることは何か、よくよく振り返り、最適な解決法を見つけてください。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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