今日何食べる?

魚料理の選択肢の一つに「ゆで」。日本酒にもワインにもぴったり

鯛のアラと豆腐もグッド
鯛のアラと豆腐もグッド(C)日刊ゲンダイ

 コロナで「家時間」が増え、家で魚料理をよく食べるようになった。飲食店の店主がこぞって買いに来る、素晴らしい魚屋が近所にあると知ったことが大きい。

 蒸し物が好きなので、当初は蒸して仕上げに白髪ネギと千切りショウガをのせ、煙が出るまで熱した油をジュッとかける……というのをやっていたのだが、最近は断然「ゆで」。

 沸騰した湯で、塩をしておいた魚をゆでるだけ。ネギやショウガ、ニンニクなどその日の気分で入れる。

 薬味を入れたポン酢で食べてもおいしいし、塩味がしっかりしていたらそのままで、あるいはレモン汁などをかけて。

 刻み玉ネギ、刻みパセリ(なければ省く)、塩、オリーブオイル、ワインビネガーをよく混ぜたものをソースにするのもお勧め。ポン酢は日本酒に、オリーブオイルのソースはワインに合う。昨日はアジと一緒に豆腐もゆで、日本酒片手にポン酢でいただきました。

 ゆでた魚は、身がつるんとして軟らかい。何より調理が簡単だし、片付けも楽ちん。

 ところで魚といえば、青魚に含まれるDHA、EPA。物忘れ対策と関連づけられることが多い成分だ。認知症治療の専門の先生に取材する機会があったので、「認知症予防のために青魚を食べるようにしているんです」と言うと、「青魚をたくさん食べている人は認知症になりにくいという統計学的データはありますが、青魚を食べていれば認知症にならない、というわけではありません」と返された。至極、納得。 (和)

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