健康マーカーを知る

悪玉ゼロ・フリー商品にコレステロール抑制効果はあるのか

最初に野菜をたくさん食べる(C)日刊ゲンダイ

 進行すると動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす「脂質異常症」。健康検査では、LDL(悪玉)コレステロールが140㎎/デシリットル以上、HDL(善玉)コレステロールが40㎎/デシリットル未満を示すと危険水域に入る。

 健康志向の高い人では、「コレステロールゼロの商品」をせっせと買い込んでいる人もいるが、どれほど効果が期待できるのか。国際血管健康学会(ISVH)理事で「信濃坂クリニック」(東京都新宿区)の高沢謙二院長(東京医科大学名誉教授)が言う。

「巷にコレステロールゼロやコレステロールフリーの商品が多く出回っていますが、これらは血中のコレステロールを下げる力はあまりありません。それはタンパク質でも糖質でも、何を食べてもカロリーの摂取が多ければ、肝臓で悪玉コレステロールがつくられてしまうからです」

■運動はこまめに体を動かすだけで十分

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