夜、そっと玄関前を見ると、寄り添った2羽のツバメがいました。帰るところがないのだと思いましたが、そのままにしました。
寝床に入り、一日を振り返って、何もしなかったなと思うと、なんだか憂鬱になります。でも、今日こそはこんなことがやれたな、そう思えることがあると少し心が安らぎます。
気持ちがツバメに向かうと、毎日心配していたお腹の痛みを感じませんでした。あれほど、「腹の中に何かある。がんの再発ではないか? 何かあるぞ」と思っていたのですが……。
心身症、私はそうなのだろうと思います。きっと心身症、自分でも分かっているのです。でも、どうにもなりません。2羽のツバメが、私の心を救ってくれたのでしょうか?
翌朝、目が覚めると曇っていて、今にも雨が降り出しそうです。寒い日で、ツバメの鳴き声がしません。ツバメはどうしているかと、また曇った空を見ます。思い返してみると、2羽のツバメは去年よりも痩せているようにも感じました。
明日はどうかな。来るかな?
がんと向き合い生きていく