手術は日帰りでここまでできる

短時間で手術を終わらせるために患者さんの理解と協力も必要

写真はイメージ

 また、その時に薬を服用されている方も、この時間までにお願いしています。ただ血糖を下げる薬を内服(注射)されている方は絶対に服用を避けるようにお伝えしています。

 この飲食時間の制限は厳守してもらっていますが、過去にこのルールが守れずに手術が延期になったケースも実際にありました。

 皆さんが気になさるものに入浴があります。入浴する場合も、手術前に入っていただくのが好ましく、特に臍部(へそ)は綿棒を使い清潔にした方が良いでしょう。ちなみに術後は傷口に防水の保護材を貼りますので、当日と翌日はシャワーで済ませ、その後は保護材を外して入浴が可能となります。術後の抜糸は不要ですし、手術中に問題がなければ再診のための来院も不要です。

 このように患者さんの理解と協力の上に日帰り手術は成り立っているのです。

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大橋直樹

大橋直樹

日本外科学会認定外科専門医、全日本病院協会認定臨床研修指導医。東京外科クリニックグループでの日帰り手術の件数は2022年4月末日時点で3101件。

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