寝苦しい梅雨でもぐっすり眠るために意識したい「3つのポイント」

写真はイメージ

 しかし、高温多湿な梅雨の季節は睡眠環境が厳しいといわれる。注意すべきポイントを解説してもらった。

①脱水

 血液が固まってつくられた血栓が脳の血管に詰まる脳梗塞の発症は、梅雨にあたる6月から7月にかけて最も多くなる。気温がどんどん上昇しているのに、湿度が高いことで喉の渇きを自覚しにくいため、水分補給が不足して脱水になり、血液や体液の循環が悪くなる人が増えるからだ。

「さらに、寝ている間は水分を摂取できないうえ、皮膚や呼気から水分が失われる『不感蒸泄』によって、寝ているだけで200㏄の水分が失われます。また、尿として300㏄の水分が膀胱にたまるので、就寝中はただでさえ脱水を起こしやすい状態といえます。自律神経は体内循環もコントロールしていますから、脱水状態では血流が悪化し自律神経にかかる負担が増大することになります。それだけ、睡眠の質も大きく低下してしまうのです」

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