肩の痛みが長く続くと、さすがに自分が「五十肩」なのか「腱板断裂」なのか、多くの皆さんが心配されるようになります。では、どのような場合、腱板断裂の可能性が高いのでしょうか。
①腱板断裂例の男女比では、およそ男性6割、女性4割になります。
②左右差ではおよそ右肩が7割、左肩が3割になります。
③ケガが半数、残りは思い当たる原因がありません。
ケガと無関係に男性の右肩に多いのは、肩を酷使する人に腱板断裂が生じている可能性が高いことが示唆されます。
ある村で超音波検査を用い、腱板断裂の有無を調べる集団検診を行った研究があります。
結果、50代で11%、60代で15%、70代で27%、80代では37%に腱板断裂が認められました。加齢とともに増加することから、腱板断裂は長年の肩の使い込みにくわえ、腱板の老化も伴い生じてくるものと考えられます。
五十肩を徹底解剖する