コロナ第7波に備える最新知識

本当にワクチンは不要? 不信感が強いいまこそ丁寧な説明が必要

3回目接種を受ける女性(C)共同通信社

 ちなみにイスラエルの4回目接種の対象者も医療従事者、18歳以上の重症化リスクのある人、それに60歳以上の人。4月に発表された論文では重症化リスクを防ぐ効果は3回目の接種の人に比べて接種後36~42日目で4.3倍高かった。その一方、感染を防ぐ効果は22~28日では2倍高かったが、50~56日目には1.1倍に低下した。

「このデータから感染を防ぐ効果や重症化を防ぐ効果があることは明らかですが、接種効果を維持するには数カ月でこの先何回も打たなければ身を守れないことに注目し、うんざりした日本人も多かったのではないでしょうか。オミクロン株の大流行の結果、接種効果を実感できていない日本人も多いと思います。さらに、ワクチン接種部位の痛みや腫れ、発熱や倦怠感などの副反応が強調される一方で、接種後に感染する人が一定数いることは、ワクチンの目的からすると当然のことだという報道がほとんどありません。ウイルスがアルファからオミクロンまで姿を変えたのに、1年前に開発されたワクチンで効くのか、との不安もあると思います」

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