コロナ第7波に備える最新知識

本当にワクチンは不要? 不信感が強いいまこそ丁寧な説明が必要

3回目接種を受ける女性(C)共同通信社

 しかも、ワクチン接種歴別の新規陽性者数のデータ解析方法の問題点を指摘され、4月11~17日分を境に数字が変わり、改めて計算したところ日本のワクチン効果について混乱が生じた。

「政府は定期的にワクチン接種歴別の新規陽性者数を公開していますが、最新の5月25日公開のデータを見ると、40代、60代、70代ではワクチン未接種者に比べて、2回接種者は10万人当たりの新規陽性者数が多かった。そのため、ワクチンの効果はないと考えた人もいるかと思いますが、2回目接種から6カ月以上経てば感染予防効果がなくなったとも言えます。むしろ注目すべきは、3回目接種済みを除く2回目接種者と3回目接種者を比較すると、すべての年代で新規陽性者率は明らかに低下していることです」

 ワクチン接種の動機付けとなる接種効果に関するデータの解釈を適切に伝えていないことがワクチン不信に拍車をかけたのは間違いない。

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