血液型と病気

血液型による胃がんリスクの差はどれくらいあるのか

写真はイメージ

 ただし日本人は、欧米と比べてピロリ菌の感染が多い(それだけ胃がんのリスクが高い)ため、血液型による違いも欧米と異なっているのではないか、ともいわれています。しかし日本における血液型とがんの研究は、昭和30年代を最後に絶えて久しくなっています。日本人のデータを使ったリスク解析を、そろそろしっかりとやってもらいたいところです。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

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