補聴器の第一の役目はなにかといえば、会話を今よりスムーズにすることだと言えます。しかし、補聴器の役目はそれだけではありません。“音が聞こえる”というのもまた、大事な役目です。日常生活には会話だけでなくいろんな音があふれているからです。
とりわけ安全な生活をサポートする音に、アラームや警告音があります。自宅にいれば玄関チャイムや冷蔵庫のドアの開放を知らせるもの。また外に出れば、後ろからくる自転車のベルの音、車の走行音など、直接危険を知らせる大切な音もあります。
そんな補聴器の役割を改めて考えさせられた、ある50代後半の男性のお客さまがいらっしゃいました。
その方が初めて聞きづらさを自覚されたのは中学校の頃。こんなものかと思いながらずっと過ごしてきたといいます。それが60歳を前にして、より聞こえづらくなってきたということでした。
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