健康長寿に役立つ高齢薬膳

【杜仲茶】「腎」と「肝」を強化し関節と筋肉をサポートする膝の神食材

木の実杜仲茶(提供写真)

 中医学では、膝の痛みは老化をつかさどる臓器「腎」の機能低下にあると考えます。腎は足腰と関係が深く、骨や髄を養う作用もあり、その働きが衰えると膝に痛みが出やすくなるのです。つらい痛みを改善するためには、何より腎を強化することが重要です。

 おすすめは杜仲茶。杜仲の樹皮は生薬としても使われるほどのパワーがあります。腎の働きを高め、とりわけ足腰のパワーアップに優れた効果を発揮。関節をしっかりと強化します。

 また、筋肉をつかさどる臓器「肝」を強める働きも併せ持ち、筋肉も強化。ガッチリと弱った膝をサポートしてくれる「膝の神食材」なのです。腰痛、筋肉疲労時にも取り入れることをおすすめします。

 さらに体を温める働きが高いので、冷え改善にも役立ちます。女性にとってはうれしい美肌効果もあり、シワ改善にもおすすめ。そのほか、精力増強、頻尿、膀胱炎といったトラブルの改善にも効果があります。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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