独白 愉快な“病人”たち

お笑い評論家の西条昇さん「キンケツ症」と告げられて思わず…

西条昇さん(C)日刊ゲンダイ

「風邪かな」と思い、翌日、大学病院に行って血液検査をすると、その次の日に入院になりました。病名は分かりませんでしたが、健康ならほとんど検出されない炎症反応の数値が異常に高くて、先生方がざわついたのです。盲腸で「10」程度のところ、「30」もありました。

 再び血液検査が行われ、その日は家に帰って入院準備となりました。いつまで入院するかも決まっていない中、大学に事情を話し、授業は当面休講。講演会などもキャンセルせざるを得ませんでした。しかし、数本抱えていた雑誌の連載は休むことができず、病室で書くために3~4週分の資料、10冊以上の本をかばんに詰めなければなりませんでした。

 そんな入院当日の朝、主治医から携帯電話に着信があり、「西条さんの病名が分かりました」と重々しい口調が聞こえてきました。すごくドキドキするじゃないですか。でも次の瞬間、「キンケツ症です」と言われたのです。思わず、「は? 金欠病ならたまになりますけど」と言ってしまったくらい気が抜けました。でも実は「菌血症」という病気で、無菌でなければいけない血液中に菌が認められる状態でした。

 歯の治療やケガなどが原因で起こるケースがあるというので、「電気毛布の低温ヤケドか?」「飼い猫に引っかかれ続けているこの傷か?」などと思い、入院後にCTやMRIと並行して院内のいろいろな科で検査をしました。

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