一般的には知られていない「2つの性感染症」が6月から検査が公的保険適用に

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 日本でのトリコモナス感染症の患者数ははっきりしないが、2019年6月6日にWHОが発表したデータによると、新たにトリコモナス(1億5600万人)になった人の数は、クラミジア(約1億2700万人)、淋病(約8700万人)、梅毒(約630万人)を抑えてトップだったという。

 データは2016年に15~49歳の人々を対象にした、クラミジア、淋病、梅毒、トリコモナスの4種類の新規性感染症患者数の推計だ。

「トリコモナスとは、『腟トリコモナス』という原虫によって腟や尿道に起きる性感染症で、女性では黄緑色の生臭いおりものが出て陰部が過敏になり、痛みを生じたり、性交時に痛みが起こることもあります。あるいは男性と同じように、排尿時に軽度の痛みや不快感を生じることがあります。男性は大半が無症状であるため、パートナーにうつす可能性があります」

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