アメリカの6月は「LGBTQプライド月間」です。特にLGBTQ人口が全米で最も多いニューヨークでは、街中にレインボーの旗がひるがえり、LGBTQの権利や文化を祝う様々なイベントが行われています。ところが南部の保守州では、10代のトランスジェンダーに対する医療が脅かされています。
アメリカでは若いZ世代(10代〜25歳)の2割が自分をLGBTQと考えているというデータがあり、この数字は前のミレニアル世代に比べ倍増しています。自分の本当の姿でいられる社会になってきたという流れがありつつも、こうした変化を快く思わない保守層がいるのも確かです。
南部のフロリダ州では先日、公衆衛生局長官が医療機関に対し、「10代のトランスジェンダーに対するホルモン治療や性別適合手術を行わないように」というお達しを出したことが明るみに出て大騒ぎになりました。さらに全年齢の貧困層に対し、国の保険を使ったこうした医療を禁止したために、LGBTQに対する差別と非難を浴びています。
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