一方で私が感じていたのは、世界中の研究者が発表している最先端の研究結果を患者さんにもっとフィードバックしたい、研究のアンカーとしての役割を担いたい、ということでした。
もちろん、順天堂大学でも臨床の現場で患者さんと接していましたが、規模が大きいため、システムの修正や変更には時間がかかり過ぎる。企業に勤めている、または勤めた経験のある方なら、ご理解いただけるのではないでしょうか?
そうした思いもあり、2019年、65歳の定年を機に、自分が持ち得る限りの知識を注いで認知症の予防と治療に努めるクリニックの院長に就任したのです。
その「アルツクリニック東京」では、コンセプトとして「Active Life with Zeal(情熱的な人生を送るために)」を掲げています。
伝えたいのは、最新医療機器をも駆使し、認知症を発症する前に予兆を発見し、早期に最新医療を開始、認知症の発症予防を目指しましょう、ということ。
認知症治療の第一人者が教える 元気な脳で天寿を全う