東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学では「むくみ」をどうやって改善するのか?

徳江健太氏(提供写真)

 また、「脾胃」は気候の影響を受けることもあり、中でも湿気の多い時期には働きが失調しやすく、水の停滞も起こりやすくなります。

 浮腫のセルフチェックとしては、東洋医学では舌の状態で判断することもあります。その場合には、舌は胖大(腫れぼったく)、歯痕(舌に歯の痕がつく)、厚苔(舌に白っぽい苔が厚くなる)といったような状態が現れるとされています。

 一般的な対処としてはマッサージやストレッチ、膝の下内側の陰陵泉といったツボを押すのも効果的です。東洋医学的に水の流れを良くする、いわゆる利水作用のある食材、例えば昆布やもやしを食して、体の中からケアしていくことも効果があるとされています。

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徳江謙太

徳江謙太

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員。鍼灸師・柔道整復師・介護支援専門員。

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