QOLを下げる「わき汗」…6月治療でひと夏を爽快に乗り切る 新承認の塗り薬は保険適用

悩んでいるなら病院で治療を(C)日刊ゲンダイ

 多汗症はHDSSという指標で重症度を4段階に分類できる。原発性腋窩多汗症で治療経験がない人を対象にした調査では、約95%が「発汗が時々/頻繁に/常に支障がある」と答えた。

■病院受診者は約4%との調査結果も

 ところが前出の疫学調査では、受診率は4.4%。「わき汗」の外用薬を販売する製薬会社「マルホ」の意識調査でも、「自分はわきの多汗症」と自覚している人が9割だったのに対し、受診している人は1割。

 その理由の半数を占めたのが「どの病院に行けばよいかわからない」で、「わざわざ病院に行くほど重大な病気ではない」と認識している人が3分の1いた。

「しかし多汗症は、ほかの病気と比べてもQOL(生活の質)が著しく障害されていることが、研究で示されています。社会生活や精神活動に悪影響を及ぼし、うつ状態を招くこともあります」(横関医師=以下同)

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