「燃え尽き症候群」は誰でもなりうる…WHO国際疾病分類の最新版に追記

写真イメージ(C)日刊ゲンダイ

「燃え尽き」という名称から、ビッグプロジェクトを終えた後や、困難な仕事を乗り越えた後になるイメージがあるが、そうとは限らない。

「燃え尽き症候群は、やる気や意欲(火種)、行動やペース配分(薪)、人間関係や業務の負担(環境)のいずれかに問題があり起こる。火種と適切な環境があるところに、程よく薪をくべることで火は安定して燃え続けるのです。火種、薪、環境のどこに問題があるかで、私は燃えすぎ、燃え切らない、燃えないの3タイプに分け、対策を提案しています」

「燃えすぎ」は、典型的な燃え尽き症候群で、全体の20%ほど。「燃え切らない」は、火種はあるのに燃えずにくすぶっているタイプ。

 やる気や意欲はあるが、上司の理解がなかったり、能力を生かしきれない職場だったりというように環境が適していないと、薪をくべても火は大きく燃え上がらない。燃え切らなさに苦しみ、心身に異常が表れる。

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