これらの結果は、コロナ禍より前のデータによる。20年から21年にかけて、多くの大学が閉鎖されていたため、実家に戻った学生も多かったはずだ。しかし中には、最近まで帰省しなかった(できなかった)学生もいるだろう。大学の授業はほとんどがオンラインになっていたので、外出や運動の機会が減り、自室にこもってパソコン相手の生活を強いられた。
そんな学生は、当然太りやすくなったに違いない。コロナでしばらく帰省しなかった大学生の息子や娘が、久しぶりに帰ってきたら体がひと回り大きくなっていた、といった経験をお持ちの親も少なくないだろう。人間的にも大きくなっていれば、言うことはないのだが。
とはいえ、まだ若いので、多少太ったからといって、健康上の問題がすぐに生じる心配はほとんどない。それにBMI25程度なら、いわゆる“ちょいメタボ”の範疇なので、むしろ健康的と言っていい。