クスリの中には食べ物に含まれている成分との間に相互作用があるものも存在します。使っているクスリと相性の良くないものを知らないうちに食べてしまっている、なんてケースもあるかもしれません。そんなことが起こらないように、今回は食べ物とクスリの相互作用についてごく一部ですが紹介します。
血をサラサラにする抗凝固薬のひとつ「ワルファリン」というクスリを使っている人は、残念ながら納豆は食べられません。納豆に多く含まれているビタミンKとワルファリンの相性が良くないのです。血液が固まる際にはビタミンKが必要になります。ワルファリンはビタミンKの働きを抑えることで血を固まりにくくするクスリなので、食べ物でビタミンKをたくさん取ってしまうと、効果がなくなってしまうのです。
ビタミンKは納豆だけでなく、野菜や海藻などにも多く含まれています。しかし、ワルファリンを服用していても、これらは特に食べてはダメとはされていません。むしろ健康のためにもある程度は食べたほうが良いでしょう。
高齢者の正しいクスリとの付き合い方