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高血圧に有効なツボは? 代表的な3カ所を指圧すると効果的

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 血圧が高いことは体に悪いイメージを持つ方は多いかと思いますが、血圧が高くなること自体は必ずしも悪いことではありません。

 問題は一度上昇した血圧が、下がらずに高いまま保たれてしまうことで、この状態を一般的に高血圧症と呼びます。そして、その状態が長く続くと狭心症、脳梗塞などの心血管病の原因になるとされています。

 そんな高血圧に効くツボが何カ所かあります。中でも一般的によく使われるツボをご紹介すると、まずは人迎という首にあるツボです。

 場所の目安は、喉ぼとけから指2~3本分外側にある、ちょうど血管の拍動が触れるあたりになります。

 人迎は、もともと血圧が高くなっていることを感知する感覚器官(圧受容器)に近く、血圧の上昇を察知できる場所とされています。

 このツボを毎日、数回、深呼吸しながらゆっくりと指圧すると、高血圧の抑制に効果を発揮するとされています。

徳江謙太氏(提供写真)

 ほかにも、手の甲側の親指と人さし指の間にある有名な合谷や、後頭部と首の境目にある僧帽筋といった盛り上がった筋肉の外縁あたりにある天柱といったツボも高血圧の改善に効果を発揮します。

 これらのツボを仕事の合間などに軽く指圧するとよいでしょう。

 ただし、これら3つのツボだけを指圧しておけば必ず良くなるといったものでもありません。

 それはその人の体質によって大きくその反応が違うためで、施術者はそんな各患者さんの状態を総合的に診断したうえで、さまざまあるツボの中から選択し、治療穴として施術するわけです。

 いずれにしても、大事なことは、規則正しい生活。それに加え、ツボを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。

徳江謙太

徳江謙太

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員。鍼灸師・柔道整復師・介護支援専門員。

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