役に立つオモシロ医学論文

高齢者に対する新型コロナワクチン4回目接種の有効性は?

東京都港区で行われた新型コロナワクチンの4回目接種(C)共同通信社

 新型コロナウイルス感染症は、高齢者や持病を抱えている人で重症化しやすいことが知られています。そのため、60歳以上の方や持病のある方を対象に、重症化予防を目的とした4回目のワクチン接種が、2022年5月25日から開始されました。

 ワクチンの4回接種の有効性については、イスラエルで行われた研究によって、新型コロナウイルスの感染リスクや重症化リスクの低下が報告されていました。しかし、高齢者といっても健常な方から、介護施設で療養している方までさまざまです。特に介護施設では集団感染の発生リスクが高く、また入居者の多くが持病を抱えており、新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい人といえるかもしれません。

 そんな中、新型コロナウイルスワクチンの4回接種の有効性について、介護施設に居住している高齢者を対象とした研究論文が、英国医師会誌の電子版に22年7月6日付で掲載されました。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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