科学が証明!ストレス解消法

動けないのは「決定回避の法則」と「現状維持の法則」のせい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 選択肢が増えすぎると人は動けないと言われています。米コロンビア大学のシーナ・アイエンガー博士は、「選択の科学」という本の中でこんな事例を紹介しています。

 スーパーでジャムを販売する際、試食の数を6種類と24種類にしたら、売り上げはどう変わるのか? 米スタンフォード大学のマーク・レッパー博士と実験(2000年)を行ったそうです。

 なんとなく試食の数が多い方が売れるような気がしますが、結果は24種類の試食よりも、6種類の試食の方が売り上げが勝っていました。

 こうした傾向をアイエンガー博士は「決定回避の法則」と「現状維持の法則」と名付けています。「決定回避の法則」は、選択肢が多すぎるとかえって選べなくなること。「現状維持の法則」は、その結果、いつもなじみのあるものを選んでしまうこと。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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