コロナ第7波に備える最新知識

マスクが感染リスクをアップさせている可能性はないのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その違いにマスクがあるのではないか、と岩室医師は考えている。

「欧米ではマスクをしている人が減っているのに対して、日本はマスク着用がマナーとなっている。それが日本と欧米の新型コロナ陽性者数の違いになっているのではないでしょうか」

 空気中を漂うエアロゾルもいつか落下する。その場所をべたべた触れた手でマスクの表面を触ったりすれば、感染リスクは高まる。

「結局、現在の感染急拡大の大きな要因は、自分でやるべき感染予防行為を一つ一つ確認して実行していないから。飛沫を浴びたかもしれない料理を食べない、飛沫やエアロゾルが落下した場所はむやみやたらに触らないことです」

 クーラーをかけた室内でも窓を開けるのは当然。

「空気の流れをつくるには窓開けだけでは不十分。私は簡易扇風機を持ち歩き、私の周りの空気の流れをつくっています」

 新型コロナの新規陽性者を抑制するには、いま一度、感染予防の基本に立ち戻ることが大切である。

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