酷暑に命を守り、健康を維持する「エアコン」の正しい使い方

設定温度を25度以下に(提供写真)

■設定温度は25度以下で就寝時も切らない

 エアコンは、全身の病気を予防するためにも重要なのだ。では、健康維持のためにはエアコンをどのように使えばいいのか。

「設定温度を25度以下にして、在宅時は就寝中も含めて常につけっぱなしにしておくのが理想です。自律神経中枢がある脳は発熱量が多くオーバーヒートしやすいので、常に冷却が必要です。脳を冷やすためにもっとも有効なのが、鼻から冷えた空気を吸うことです。鼻腔の奥には脳とつながっている毛細血管がたくさん通っていて、鼻呼吸で冷たい空気を通過させれば、熱交換によって脳を冷やすことができるのです。脳にとって最適な温度は、人類共通で22~24度であることがわかっています。ただ、体の最適温度は筋肉量によって異なり、体が冷えすぎると脳=自律神経中枢は体温を上げようとするため、就寝中では睡眠の質が落ちてしまいます。日本人の平均的な体格を考慮すると、24度設定では体が冷えすぎてしまうケースもあるので、冷えを感じたらカーディガンなどを1枚羽織ったり、就寝時は冬用の厚手の掛け布団をかぶって眠るのがおすすめです」

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