サナダムシは、錠剤プラジカンテルを1回服用すれば治療終了だ。
「ところが、この薬を常備している医療機関はまれで、さらに寄生虫を的確に診断できる医師が極めて少ない。患者さんの中には『(別の医療機関で)サナダムシの治療を受けたのに、またお尻から出てきた』と訴える方が少なからずいます」
「お尻」「便」というキーワードから「サナダムシ=消化器科」と思いがちだが、消化器科の医師がサナダムシ治療に詳しいとは限らない。
アニサキスは消化器科での治療となることが多いがサナダムシは感染症内科の受診をお勧めする。